理学療法士トレーナーのタツです。
2009年〜理学療法士(整形外科分野)、2012年〜理学療法士&パーソナルトレーナーをしています。
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ジャンプの成功は、単純な「体重の軽さ」だけで決まるわけではない
「体重が増えると、ジャンプが回れなくなる…」
「コーチに少し体重を落とすように言われたけど、無理な食事制限はしたくない…」
フィギュアスケートを頑張るあなたにとって、体重管理はパフォーマンスを左右する非常にデリケートな問題ですよね。
体重計の数字に一喜一憂し、食べることに罪悪感を感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、ジャンプの成功は、単純な「体重の軽さ」だけで決まるわけではありません。
この記事では、フィギュアスケートのジャンプと体重管理の科学的な関係性を解説し、体重を減らすことではなく、「ジャンプが跳べる身体」を作るためのヒントをお伝えします。
あなたの努力を無駄にしない、科学に基づいた新しい体重管理法を一緒に見ていきましょう。
ジャンプ成功に欠かせない3つの「身体の質」と体重管理の関係性
フィギュアスケートのジャンプを成功させるために重要なのは、体重の数字そのものよりも、あなたの「身体の質」です。
確かに、体重は軽い方が有利かもしれません。
しかし、同じ体重でもその中身がどうなっているかで、ジャンプの成功率は大きく変わります。
1. 体重より「体脂肪率」がパフォーマンスを左右する
ジャンプでより高く、より速く回転するためには、身体にかかる重さをできるだけ軽くすることが重要です。
しかし、減らすべきは筋肉ではなく脂肪です。
筋肉はジャンプに必要なパワーを生み出すエンジンのようなもの。
一方で、体脂肪はジャンプのパフォーマンスには貢献しない「無駄な重り」です(女性の場合は、体脂肪率を落とし過ぎるのも問題ですが…)。
無理な食事制限で筋肉が落ちてしまうと、体重は減ってもジャンプの高さや回転速度は失われてしまいます。
2. 軸を安定させる「体幹」とインナーマッスルの重要性
ジャンプの回転軸を安定させるには、体重よりも体幹(コア)の強さが重要です。
どれだけ高く跳べても、軸がブレてしまうと回転が乱れ、着氷が不安定になってしまいます。
体幹を支えるインナーマッスルは、日々の練習だけでなく、適切な栄養摂取によっても養われます。
痩せることだけに集中して栄養が足りなくなると、筋肉が弱り、軸がブレやすくなるため、ジャンプの精度が落ちてしまうのです。
3. 「エネルギーバランス」と筋肉の回復
フィギュアスケートは、見た目以上にエネルギーを消費する非常にハードなスポーツです。
特にジャンプの練習では、瞬発的なエネルギーが大量に必要になります。
練習に必要なエネルギーが不足すると、身体は非常事態だと判断し、筋肉を分解してエネルギーを生み出そうとします。
これにより、折角鍛えた筋肉が失われ、ジャンプのパワーが低下するだけでなく、疲労回復が遅れたり、怪我をしやすくなったりするリスクが高まります。
現役スケーターのための「ジャンプに効く」体重管理法
では、具体的にどうすればジャンプに必要な筋肉を維持しながら、体脂肪だけを減らすことができるのでしょうか?
ジャンプ力を落とさない「食事」のポイント
食べる量を減らすのではなく、「何を、いつ食べるか」に意識を向けることが重要です。
特にPFCバランス(タンパク質、脂質、炭水化物)を意識した食事が鍵となります。
タイミング | 意識すべき栄養素 | 食事例 | 役割 |
練習2〜3時間前 | 炭水化物 | おにぎり、パスタ、パン | 練習中のエネルギー源 |
練習後30分以内 | タンパク質、炭水化物 | プロテイン、おにぎり、バナナ | 筋肉の回復と修復 |
日々の食事 | タンパク質、ビタミン、ミネラル | 鶏むね肉、魚、野菜 | 筋肉の維持と体調管理 |
オフシーズンとシーズン中の体重管理
体重管理は、シーズンを通して同じ方法で行うべきではありません。
- オフシーズン:ジャンプの基礎となる筋力アップに重点を置き、少し多めにエネルギーを摂る。
- シーズン中:体脂肪率の維持に努め、コンディションを安定させる。
無理な減量は、コンディション不良や怪我の原因となります。
自分の身体と向き合い、時期に合わせた管理法を見つけることが、長くスケートを続けるための秘訣です。
まとめ:ジャンプがもっと跳びたくなる!科学に基づいた新しい体重管理へ
ジャンプは、体重計の数字ではなく、あなたの身体の「中身」で決まります。
無駄な脂肪を落とし、ジャンプに必要な筋肉を育てることこそが、パフォーマンスアップへの近道です。
もしあなたが、
- 「無理な減量から卒業したい」
- 「ジャンプがもっと軽やかに跳べるようになりたい」
- 「科学に基づいた正しい食事法を学びたい」
そう思っているのなら、ただ食べるのを我慢するのではなく、科学的な知識で身体と向き合うことが、あなたのスケート人生を変える第一歩になるはずです。
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